AO-MONOLOGUE-LITHIUM 2022

ひとことで言うと、無料で公開している短いエッセイです

詰め込む理由

だんだん体調が崩れる前の生活に戻ってきた。いい意味でも悪い意味でも。いい意味としては、体力や気力が戻ってきた。ワクチンの予診業務は基本的に座って話すだけの静的な仕事だ。楽な商売と思われがちだが、単調なだけにこれが10時間、週6日間も続くとなると話は変わってくる。想像以上に激しく体力を消耗する。家に帰ってきたら、もう何もしたくなくなる。筋肉が硬直し、節々のあちこちが軋むように悲鳴を上げる。体力が戻ってきたということは、この苦行みたいな生活にもそれなりに順応できるようになったということ。帰宅後の時間を、休養以外の別のものごとに充てることができるようになったことを意味する具体的には、配信や執筆、そして言うまでもなくパパ活だ。先日、配信でも申し上げたように、パパ活を再開した。性依存症ではないのでなくても何かが欠乏することはないが、しかし配信だけでは自己愛の供給が間に合わない。毎日チヤホヤされた配信が続けば文句はないが、なんだかいまいちパッとしない配信が続く。コメントについての批評を始めるとさらに過疎化に拍車がかかると始末で、収支は若干赤字な気がしている。女性と会うこと、あるいは肌を重ねることのメリットは自信を取り戻せることだ。女性はお金と快楽を得る。そして僕はひととしての基本的な自己肯定感を涵養する。これには時間がかかる。ある程度、数をこなさないと健全な自己肯定感なんて育たない。 それにしても日程を過密に組みすぎてしまった。ワクチンの仕事と同様に、パパ活も来月まで1日も空きがない。連日別に女性と会う。流石にちょっとやりすぎたかな、と小さく後悔した。ただ、せっかく苦労して約束を取り付けた女性を、忙しいから後回しにすることでみすみす逃したくはなかった。前もどこかで述べたが、一人の女性と出会うには大変だ。ただ会うだけなお金さえ払えば容易い。しかし、真っ当な人と出会うには、100人にアタックし、そのうちの10人とやり取りし、1人に絞り込んでようやく約束の運び、といったところ。それくらいまともじゃない女性がとても多い(下手な女性と出会うと暴力団関係者、詐欺、盗難被害、メンヘラの警察通報などややこしい事件に巻き込まれて社会的信用を失うことにもなりかねない)。パパ活をズルをしているように羨望的に非難する輩もいるが、実際にやってみるといい。三か月も絶対に続かないから。 なぜこんなに詰め込んでしまうのだろう。このせいで体調が崩れて、病気がちになるには目に見えているのに。そんなことはわかっていても、自動的にこういう生活に戻ってしまうようだ。