ぼーっとする理由
喉のかすか違和感にはじまり、鼻汁・鼻閉・咽頭痛と症状が顕在化した。発熱や咳嗽や倦怠感は欠いていて、オミクロンを積極的に疑う所見はないものの気分はよくない。肉眼的に中咽頭粘膜の発赤あり、扁桃腺の腫大は軽度に留まり、白苔を認めず、年の暮れに患った溶連菌でもなさそう。特異的な症状もなく、平時だったら風邪による急性上気道炎との診断で対症療法で済ますことだろう。鼻水を啜りながら患者の前に出るわけにもいかないのでとりあえず市販薬を買ってきて飲んでいる。嚥下の度にまだ喉は灼けるように痛い。 気分にも大きく影響している。すべて億劫に感じられる。配信を始めてみるも、そこまで話したいことがない。喉をからしてまでして伝えるべきことなんて初めからなかったのではないか。そもそもなんのために話しているんだ。そんなアンニュイな気配に包まれた昼下がり。 当然ながら予定していたパパ活はキャンセル。返事のないまま一方的にブロックしてくる子もいたり、僕の体調を労わる子もいたり、反応はまちまちだ。「お大事に」とちゃんと気遣いのできる子はとてもいい子だが、裏があって、そういう抜かりのない子にはセフレがいることが多いような気がする。統計なんてもともとない領域だから証明のしようはないが。言葉がなんの役にも立たない昼下がり。
