AO-MONOLOGUE-LITHIUM 2022

ひとことで言うと、無料で公開している短いエッセイです

本のタイトルの理由

昨日18時ごろに本を書き終わった。今日から2週間くらいかけてしっかりと寝かせて、手直しして、誤字脱字がないことを確認して、来月に販売したい。文章には熟成期間が必要だ、みたいなことを『思考の整理学』で外山滋比古が言っていたが、これは建前だ。思いのほか体力とか生命力とかいろいろと奪われたので、まずは本から距離を置いて休息したいというのが本音だ。 前回の記事でご紹介したがふざけたタイトルだろう(ブログ記事を削除されたくないのでここではタイトルを書かない)。 もともと小此木啓吾先生の『自己愛人間』みたいな本を書きたかった。でも精神科医として三流の自分には書けそうもなかった。専門医もまともにとれるかわからない。精神科にたいするモチベーションも低い。そんな中で〇〇人間というタイトルで何か書くとしたら、自分らしく、あれしかないなと思った。名前は派手だが中身は地味だ。文章の世界では、プロでもない技術にない書き手が文章でふざけると面白くないというよりそもそも伝わらないという致命的な問題が起こる。途中で読むのをやめられてしまう。第一作目は慎重に行きたかったので、ちょっとまじめに書きすぎてしまった。 かなり大きな手直しが必要になると思うのでまだ断定できないが、あの本はすこし文章が固い。気軽に読むものではないかもしれない。文庫本というより上製本(ハードカバー)のほうが本の内容とマッチしているような気がする。でも上製本で見積もりすると、配送料を除いて一冊1万3000円してしまう。事前のアンケートでも希望買値の最高額は4000円程度だったので、文庫本にする。文庫本だと配送料込みで750-800円に収まる。原価がこのくらいなので、とりあえず原価のまま売ろうと思う。それでも普通のベストセラー作家に比べてかなり高めだ。出版の世界では無名の作家のほうが値段が高いという矛盾がある。バカげている。だから才能のあるひとたちは誰も本を書かないのだろう。 熟成させているあいだ、今日から2冊目の作成に入ろうと思う。もう次回作の構想は大まかにできている。二作目はもっと肩の力を抜いて書けたらいいが。