AO-MONOLOGUE-LITHIUM 2022

ひとことで言うと、無料で公開している短いエッセイです

激しく灼く

胃部の不快感で目覚めた。仕事は午後からなので目覚まし時計はかけなかったが、7時ちょうどに目が覚めた。しばらく様子を見ていたが症状は変わらず、喉の奥に込み上げるものを感じたので便器まで行って指を突っ込んで吐いた。寝起きの嘔吐は人生で初めてかもしれない。勢いよく吐き出された胃酸が喉の粘膜を激しく灼いた。透明な液体の中に昨日のレバニラの残渣が浮かんでいた。その後もしばらく胃が絞られるように痛んだ。ワクチンの副反応みたいな倦怠感もあった。胃酸が抜けて体内のpHが狂ったのかもしれない。いちおう念のため体温を測ったら37.1度あった。反対側で測定した二度目は36.8度で、熱発といえるかどうか微妙なラインと言えた。 再び喉の奥に波を感じたので吐いた。もうなにも出なくなるまで。しばらく絶食補液だな、と自分を患者に見立てて治療方針を決定した。診断は感染性胃腸炎。やっぱり犯人はセブンで初めて買ったレバニラかなと思う。あまり美味しくなかったから2、3口食べてすぐ捨てた。それでもお腹を壊すには十分だったようだ。 ほかに思い当たることといえば、付き合っていた彼女の悪口みたいなことを昨日の記事の中で赤裸々に書いたことだろうか。大真面目に、もしあの女性があの文章を読んだら藁人形で僕を呪うだろうな、と思った。百倍になって返ってくることが容易に想像されて、なんだか憂鬱になった。

 

 

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