大晦日に振り返り

母宅から帰りの電車にて。２０２１年を簡単に振り返ると、とても悔しい思いのする一年だった。新しいことにチャレンジしたけれどいずれも結果に繋がらなかった。医者として目指していたところから滑り落ちた。配信者としてもいまいちパッとしない。変なやつに絡まれて、少しだけ哲学する時間はもらえた。お陰で余計なことに気を揉む時間がたくさん増えた。少しだけ機嫌も悪くなった。恋愛に関しては殺し合いを起こさずに平和に終わらせることができたことにホッとしたけれど、ふと我に帰ると数年もかけて何のためにこんなに身を削ってきたのだろうと少しだけ虚しい気持ちになった。いまも頭の回転はいまいち。いや、これが本来の僕だったのかもしれない。薄い霧の中をあてもなくさまよう。来年は限られた残りのエネルギーの無駄な消耗を避けつつ、その補充に向けて遠回りだけどインプットの作業を重視したい。具体的には芸術や文学、学問など内面を掘削する営み、いわば「ひとり遊び」をもう少し丁寧にしてみたいと思う。誰かに見せるための自分ではない、偽りのない自分を取り戻すために。もちろん創作意欲が湧けばその都度アウトプットにチャレンジしたいが、配信にしろ文章にしろいまはそういう気分にはなれない。空席だらけの車両で向かい側に座っているカップルのイチャイチャを見ていると、どこかに唾を吐きたい衝動に駆られる。いい歳して、髪を染めていて、互いの脚を絡め合って座っている。２０２２年の前戯はもう始まっている。ちょっとブルーなのはお酒の飲み過ぎということで。よいお年を。